【安全衛生委員会】婦人科のかかりつけ医を持ちましょう

衛生管理者 鈴木克重

4月の衛生委員会では、新規テーマとして「更年期障害」を取りあげ、勉強会を行いました。

閉経を迎える年齢は50~51歳といわれ、その前後約10年間が「更年期」です。
この時期、卵巣の衰えとともに女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌が急激に減少し、エストロゲンが調節していたいろいろな機能がうまく働かなくなり、自律神経に不調が起こりやすくなります。
これら心身の不調が、特に日常生活に影響を及ぼす場合を更年期障害とよびます。

代表的な症状は、「肩こり・腰痛・手足の痛み」「疲労感」「顔が急にほてる」「汗をかきやすい」「イライラする、くよくよする」などで、「やる気が出ず集中力が続かない」「外出や人と会うことをためらってしまう」などとなると、仕事に支障が生じてきます。
更年期の時期や症状の程度は個人差が著しく、頑張ったり我慢したりしてやり過ごせるかどうかは、人と比べられるものでもありません。

また、他の原因による病気との区別もつきにくく、重大な病気が隠れていることもあるかもしれません。
市販薬やサプリメントで乗り切ろうとするくらいなら、「婦人科」で診察してもらった方がいいようです。
検査をして原因が特定できただけでも、安心感が違うといいます。

更年期以降も、骨粗しょう症や脂質異常症などトラブルを抱えがちな年代です。
いざという時に気軽に相談でき、親身になって考えてくれる婦人科のかかりつけ医を持ちましょう、というのが今回のテーマの結論です。

※医療機関で女性ホルモン検査を実施しているところがあります。気になる方は受けてみてはいかがでしょうか。4,000~5,000円くらいだと思います。

 

お知らせ一覧へ戻る