目指せアクティブシニア

ヘルパーステーションゆいま~る葛飾 管理責任者 渡辺久美子


今年の3月で65歳、高齢者になりました。
日本での高齢者の割合は30%にせまり、世界でも最も高い水準です。
厚労省の「高齢者の身体機能等の現状」によると、現在の高齢者は10~20年前と比較して、加齢に伴う身体・心理機能の変化の出現が5~10年遅延し「若返り」現象が見られ、前期高齢者(65歳から74歳まで)においては活発な社会活動が可能な人が大多数を占めているそうです。
スポーツ庁での高齢者層を対象とした体力・運動能力調査でも、男性は5歳以上、女性は10歳程度、若返ったと見なすことができるとされています。
「自分を高齢者と感じるか」の質問に、65歳~69歳では約70%の人が「いいえ」と回答しているのも頷けます。

「アクティブシニア」という2007年頃から使われだした言葉をご存じでしょうか。
意欲的に仕事や趣味の活動に取り組み、健康意識が高い活発な高齢者の通称で、明確な定義はありませんが前期高齢者世代だそうです。
アクティブシニアであり続けるためのポイントは、バランスの良い食事、打ち込める趣味を見つける、運動やスポーツを適度に楽しむなどです。
幸いにも私は体を動かしたり、多くの人と関われる仕事をゆいま~るで続けられ、旅行やスポーツを一緒に楽しめる友達がいます。

趣味とまでは言えませんが、40代後半からスノーボードを始めました。
年1回、一緒に始めた友達と毎年同じゲレンデに行っています。
60歳まで滑れたらいいなと思っていたのが、次の目標の65歳まで、今年クリアしてきました。
以前はスピードがセーブできなくなりバランスを崩して何度転んでも、怖いとは感じませんでした。
年齢を重ねるごとに自分の気持ちと身体能力の変化を感じ、最初は滑れるようになるために入ったスクールでしたが、今では怪我や骨折をしない安定した滑りができるよう、毎年同じインストラクターさんに教えてもらっています。
まだまだ初心者の滑りですが、「皆さん、いい感じで力が抜けてきましたね。上手になっています」とコメントをいただき、自信になり楽しめています。
また来年もと、1年ずつ目標をクリアし、できる限り続けていきたいと思っています。

健康で動ける体づくりと気分転換も兼ねて、週2回プールに行くようにしていますが、毎日の自転車での移動、利用者さん宅を訪問して体を動かし、仕事が一番自分の健康に役立っているような気がします。
記憶力も低下していますが、以前に比べメモを取り記録に残すようになりました。
人生の先輩である利用者さんが、「まだまだやりたいことがいっぱいあります。
だから、ヘルパーさんや娘に助けてもらいながら健康でいたい」とお話しされていました。

「人生100年時代」という言葉が広まり、65歳を機に、高齢期を意識しながらも充実した時間を過ごしていきたいと思います。
後に続く世代に「いいな」と感じてもらえる、新しいことにもチャレンジできる「アクティブシニア」を目指して、まだまだ頑張ります。

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