コロナ禍と両親の介護

ヘルパーステーションもやい サービス提供責任者 小池奈々


2023年が明け1か月。相変わらず忙しい毎日を送っています。

静岡県に住む70代の両親から、体調を崩すことなく元気に年を越したと便りがありました。
以前は年2~3回帰省していたのですが、コロナ禍になってからは、やっと昨年10月に3年ぶりに帰省することができました。
一昨年には、駅で10分程度でも会えないかと打診してみたのですが、難色を示したので、それ以降はコロナが収束するのをずっと待っている状態でした。
時々電話をしてお互いの近況報告をしながら、声の明るさなどで変わったことがないか確認をしていました。
今回3年ぶりに会って、内面外見ともあまり変わりなく、特に老いた感じはしなかったのでホッとしました。
本当にこの3年は、声は聞けるけど姿は見れないので、ずっと心配でした。

私が独立してから実家を建て直し、家の中はバリアフリーになっています。
両親が70歳近くなった頃だったと思うのですが、将来両親が車椅子生活になったら玄関の上がり框の所はスロープにした方がいいなとか、トイレは手すりが必要だけどトイレ内は広いので介助しやすいな、とか色々考えるようになりました。
私は一人っ子なので、いつかは両親の面倒を見るために実家に帰らないといけない日が来るかもしれません。
介護の仕事をしていても、両親の世話ができるかはとても不安です。
仕事で行うのとはやはり違い、両親には感情が強く入ってしまうだろうし、少しずつ老いていく姿を見ていくのは辛いし、私が介護する上で、自分自身、精神的に大丈夫なんだろうかと考えてしまいます。
両親が元気なうちに、介護が必要になった時のことや金銭的なことなど、色々話し合わないといけないなと数年前から思っているのですが、話題にすることを躊躇してしまっています。
インターネットで調べると、遠距離介護という選択肢もあるようですが、やはり事前準備をしておかないといけないようです。
緊急事態が起きた時など、すぐには駆けつけられないこともあると思うので、親戚と情報交換しておかないといけないと感じました。
今年は少しずつ、いつの日かに備えて準備をしていこうと思っています。 

今年もコロナ禍は続き、亡くなる方は過去最高を更新しているそうです。
以前のような行動制限もないまま、まだしばらくは感染者数の多い状態が続くんだと思います。
利用者様の感染も多く、気の抜けない日々が続きますが、しっかりと予防対策をして、それでも感染することがあるので、体調がおかしいと思ったら迷わずステーションに連絡し、相談してください。

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