気温の変化

もやい・西新井 管理責任者 井伊久美子


7月末日、東京の最高気温は36度を指しています。
このゆいま~るだよりの原稿が掲載される9月には、足立区にも涼しい風が吹いているといいですね。

小学校低学年の頃、夏休みの宿題に気温の変化をテーマにしたことがありました。
毎日決まった時間に温度計を見て、室温をノートに記入する。
その頃は真夏でも、気温が30度を超えることは少なかったように思います。
近所には小川が流れ、自宅*の裏には田んぼや畑が広がり、毎日辺りが暗くなるまで畦道を走り回って遊んでいました。
ノビルを見つけては小川の水で洗って食べ、タニシを捕っては味噌煮を作り、よく食卓に並べられていました。
(*現在の足立区椿周辺)

高度成長期だったその頃は、2~3年もすると自宅近辺の景色は変貌していきます。
自宅の前では環状7号線の工事が開始され、だんだんと田んぼや畑は少なくなり、遊ぶ場所は暗渠のコンクリートやアスファルトの上になりました。
その頃は新しい建設物が出来上がる様子を、好奇心いっぱいで見ていた記憶があります。
数年後、環状7号線の大きな道路が開通し、行動範囲は一気に広がりましたが、その反面、自動車の排気ガスや騒音が気になるところではありました。
風の少ない蒸し暑い日に多く見られる光化学スモッグ注意報も、頻繁に発令されていました。
働く人の殆どが、大きな道路が完成し、自動車の往来や田んぼや畑が少ずつ近代化されていく様を、毎日嬉しく感じていたように思います。
真夏になると、通りすがりのご近所の方々と「今日も暑いねぇ。土が少なくなってアスファルトが増えたせいかね」と声を掛け合ったことを思い出します。
何となくではありますが、気候の変化に気付き始めていたようにも思います。

現在では気候変動をもたらす地球温暖化が問題視されています。
地球を暖める温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げるはずの熱が放出されずに地表にたまり、地球全体の気温を上昇させていると言われています。
もはや自然の森林や海洋が余分な温室効果ガスを吸収できずにいます。
正しく排出と吸収のバランスが取れなくなったともいえるでしょう。
こうしている間にも、地球温暖化が進んでいることを思うと、私にもできることはないかと考えざるを得ません。
まずは身近でできることを考えてみます。
ベランダや窓から差し込む真夏の光を、ブラインドやカーテンをうまく利用して遮断し、冷房の温度を上げてみる。
朝夕の打ち水も省エネ効果があるそうです。

千住仲町にあるゆいま~る本社から、関原のもやい・西新井に異動し10年近くになります。
私がまだゆいま~る本社に在籍していた頃、ゆいま~る本社ビルの屋上にきれいな花や木々を植えた屋上庭園が造られました。
環境問題を改善するための一環だったのでしょうか、今考えるといち早く地球温暖化防止に貢献していたのだと思います。
屋上庭園の名前を社内で募集し「ゆいガーデン」と名付けられました。
ゆいガーデンで実ったブルーベリーの実を社長が採ってきてくださり、社内で美味しくいただいたことを懐かしく思います。
その後もブルーベリーの木は大きく成長していますか。

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