災害から思うこと

ゆいま~るつばさ 所長 家高澄子


東日本大震災から11年の歳月が経過いたしました。
まだまだもと通りの生活に戻れない方が大勢いらっしゃいます。
行方不明の方もまだ2,000名以上もいらっしゃるとのこと。
先日も、テレビで地元に戻れることになったご家族のことを報道していました。
親が地元に戻ると言っても、子供は11年もの間、避難先で生活をしてきています。
当時5歳だったお子さんが16歳になり、避難先での生活の方がずっと長くなり、友達も大勢できています。
そこでの生活に慣れてきたのに、今になって帰ると言われ、でも子供としては親には何も言えないという言葉を聞き、胸の詰まる思いで涙が出てきました。

このように災害は多くの人間の生活を妨げ、変えてしまいます。
11年の間には、地震災害、水害、土石流災害、新型コロナ感染、ロシア・ウクライナ戦争、海難事故など数えきれないほどの出来事がありました。
この中で一番大きな出来事は、新型コロナ感染ではないでしょうか。
新型コロナ感染がまん延して3年目に突入しましたが、未だ終息の兆しはみえません。
次から次へと新しい株が出てきて、それが感染力が強いとのこと。
私たちは一生付き合っていかなくてはいけないのかもしれません。
平穏な日常生活にはもう戻れないのかもと思うと悲しくなります。
5月のゴールデンウイーク、何の制限もなく多くの人出があり、今後がどうなっていくかとても心配です。

また、今回の知床の海難事故では、安全対策がきちんと行われず、以前からずさんな運航が行われ、連絡記録に空白などが多く不備があったとのこと。
社員をくびにしたり、元社員たちも社長について良いことは一切言わない、そんな会社が成り立っていたこと自体が不思議としか言いようがないと思います。
人の命を預かる職業として失格だと思います。
私たち介護職も、人の命に関わっている仕事だと思います。
いつも、目配り、気配り、心配りを忘れずに、そして、記録も毎回きちんと記入し、少しの変化も見落とさないように日々努力していきます。

嬉しいことに、日本には四季があり、四季おりおりに美しい花を咲かせてくれます。
梅、桜、つつじ、バラ、チューリップ、アジサイ等が咲き誇り、私たちの心を癒してくれて、ほっとするひと時です。
ゆっくりと花をめでる日々が訪れることを祈りたい気持ちです。
天災は忘れたころにやってくる、ということわざがあります。
私たちは日ごろの生活にきちんと向き合って、災害対策も心がけて生活していきましょう。

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