前を向いていきましょう!

ヘルパーステーションもやい 管理責任者 伊東美輪


 

弥生3月。
まだまだ寒い日もありますが、少しずつ春の気配が感じられます。
夕方日が伸びたことに気が付きませんか? 
私は店先で山ウドとセリを見つけ、おひたしで一足早く春の味覚を味わいました。

世の中まだまだコロナ禍で暗いニュースがいっぱいですが、確実に季節は巡っています。
我慢、辛抱、覚悟は誰の為? 
自分の為、大切な人の為、この仕事を請け負っている責務の為、そのすべてかもしれません。
息苦しい思いをしながらマスク生活を続け、アルコールで手が荒れながら消毒をして、身近に感染者が出た話しを聞くとびくびくしてしまいます。

田舎に住む85歳になる一人暮らしの母に、もう一年以上会えていません。
毎週電話しては「こっちは大丈夫だから。東京は大変なんだから気をつけなさい」との言葉に励まされた1年でしたが、最近になって実は圧迫骨折をして結構大変だったことを知りました。
「なんで教えてくれなかったの」と聞くと「だって心配するじゃない」との返答。
確かに心配しても東京ナンバーの車で行くわけにもいかず、東京から来たことがわかると肩身が狭い思いをするのは母自身です。
誰かに頼ろうとしても周りには母と同年代か上の方ばかりで何もできない自分が情けないだけです。
多かれ少なかれ、そんな思いを皆さんもされている今日この頃だと思います。

でも、だからこそ、私は前を向いて日々を過ごしていきたい。
同じ365日、同じ24時間、同じこの時を過ごすのであれば、明るく、楽しく、前を向いていたい。
マスクをしているおかげで、この冬は暖かく過ごすことができています。
昨年も今年も周りでインフルエンザのうわさを聞いていません。
外食に行けなくても行ったつもりで、いつもよりワンランク上のお肉を買い、家ですき焼きをしてみました。
外出しないので洋服を買わなくなり、その分ダイソンの新しい掃除機を購入し、天井まで掃除をしています。
田舎の母も一人で頑張っているからこそ、気丈でいられるのかもしれません。

「この仕事は大変ね」と温かい言葉をたくさんいただけるようになりました。
私の周りの人はみんな笑顔です。
私は幸せだと思います。
コロナ禍だからこそ気付けたことがたくさんあります。
私からも「ありがとう」を言うことが増えました。
もっともっと増やしていこうと思います。
苦しい分、自分自身の伸びしろを想い、自分はもっとできる!そんな気持ちがわいてきます。
皆さんもへこんだときは、ちょっと離れて自分自身を見つめてみて、頑張った自分をほめてあげましょう。

前を向いていきましょう。
上を向いて行きましょう。
周りを見てください。
梅のつぼみが赤くなってきました。
季節は確実に春に向かっています。

 

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