当社の理念について

取締役 渋谷紀久雄

朝礼や定期研修の際に唱和している当社の理念は、会社設立に当たって介護事業の大切な心構えを定めたものです。介護保険制度は大きく変わるかもしれませんが、介護の基本は変わらないでしょう。同じ志を持って仕事に集中できるように、改めて当社の理念を読み直してみます。

当社の理念第1条は、「個人の生存と尊厳は、すべての人々にとって究極の価値である。我々は、個々の人間に与えられた自立する力を最大限に伸ばし、住み慣れた町で生き抜くための援助を提供することにより少子・高齢社会に貢献する。」となっていますが、これについて説明します。

個人の生存と尊厳は、すべての人々にとって究極の価値である。

生存というのは、生きることです。「いのち」は一番大切なものです。尊厳というのは、「いのち」と同じように、尊く犯しがたい価値です。一人ひとりの個人は、何物にも代えがたい価値ある存在として尊重されなければなりません。

個々の人間に与えられた自立する力を最大限に伸ばし、

すべての動物や植物は、誕生と同時に生きるための活動をはじめます。人間も、自分の力で生きようとする生命力があります。自分のことは自分で決める。一度きりしかない人生は、自分のために選ぶ。自分の力で生きていくのが自立です。たとえ介護援助を受けるとしても、最後まで自分らしく生きる、誇りある生活ができるように援助しましょう。

介護される人にとって一番大切なことは、尊厳ある自立した生活を送ることです。尊厳と自立はサービスの根幹であり、提供している介護サービスは、身体介護・生活援助という内容だけでなく、尊厳と自立という価値を実現することが目的です。

住み慣れた町で生き抜くための援助

これからの介護保険制度の目標は、「地域包括ケアシステム」を整えることです。地域包括ケアシステムについては、地域包括ケア研究会が「高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で生活を継続することができるような、包括的な支援・サービス提供体制の構築を目指すもの」と説明しています。

会社の理念は、法人の人格である人柄を表します。単に掲げるだけでなく、こういう会社でありたいというイメージを、常に検討していきたいと思います。会社はお客様に良いサービスを提供するために、社員を大切にします。お客様のおだやかな暮らしと全社員の安定した生活を実現するために、全社一丸となって力を尽くします。会社の原点である経営理念の熱意をもって、お客様と向き合ってもらいたいと思います。

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