地域密着の事業所として

代表取締役 渋谷洋子

墨提通りは昔、桜土手と呼ばれ桜の名所でしたが、最近の千住の町は戦後に植えられた桜が大きく成長して、あちこちに桜並木を見ることができます。
華やいだ雰囲気を醸し出しておりましたが、満開の時期を過ぎ、葉桜へと移行しています。

さて、葛飾区では昨年4月より足立区では10月より総合事業が始まり、要支援の方々が地域支援事業に移行しつつあります。
来年度の医療福祉のダブル改定に向けて、様々な受け皿の準備が始まっていますが、2025年には団塊の世代の方々が後期高齢者に移行します。
後期高齢者の数が2015年の約4割増しとなり、介護費用が現状の10兆円から21兆円に、介護を担う専門職も38万人が不足するといわれています。
このまま進むと予算も専門職も足りず、ひいては国家財政もパンクしてしまうということです。
限られた医療・介護資源の中で、効率を高め、質も維持向上させながら、乗り切って行かなければなりません。

ゆいま~るだよりにもたびたび登場した、「地域包括ケアシステムの構築」とは以下のとおりです。
1. 地域支援事業の充実(市区町村が中心となって進める介護予防等の事業)
① 在宅医療・介護連携の推進
② 認知症施策の推進
③ 地域ケア会議の推進
※地域包括支援センター等が主催する、介護だけでなく医療も含めた多職種が参画して、高齢者への支援や地域の課題を抽出して解決策を検討する会議

④ 生活支援サービスの充実・強化
※見守り、外出支援、買い物、調理、掃除などの家事支援等。ボランティア、NPO、民間企業、社福法人等の多様な事業主体が考えられる

2. 全国一律だった予防給付(訪問介護、通所介護)を市区町村が取り組む地域支援事業に移行し、多様化していく。

3. 特別養護老人ホームの新規入所者を、原則要介護3以上に重点化する。

医療の急性期、慢性期、リハビリ、生活支援、疾病予防・介護予防、緩和ケア等の一連の医療及び介護ニーズに合わせて、利用者のライフスタイルや経済状況、要望も踏まえて過不足なくタイムリーに提供して行くことが求められます。

ゆいま~るの精神は「共助」です。
まず隣近所、そしてボランティアやNPOなどの暖かできめ細やかな助け合い。助けられるほうもうれしく、助けるほうもそれがやりがいに通じます。
そんな地域で私たちが専門職として係っていく。
そんな事業所を目指して力をつけて行きましょう。

参考) 厚生労働省 「地域における医療及び介護の総合的確保について」

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