皆さんは車いすに長時間座ったことはありますか?

ゆいま~る物流センター 鈴木真吾

標準的な車いすの多くは、スリングシートと言われる布張りのシートです。
スリングシートは体重の分散が悪く、坐骨部に体重が集中し痛みが生じやすく、決して座り心地が良いとは言えません。
その痛みから逃れようとすることから、高齢者の方によく見られる仙骨座り(滑り座り)や斜め座り(骨盤の傾斜)につながります。

車いすは、車イス用クッションを併用することをお勧めします。
クッションを使う目的は、「動きの補助」「姿勢保持」「圧分散」です。
ひとつのクッションですべて補うことは難しく、使用される方の身体状況を考慮して、何を優先するかによりクッションを選びます。

ご自身で座り直しが出来る方は動きの補助、座位姿勢を保てない方は姿勢保持、褥瘡のリスクが高い方は圧分散がメインとなります。
身体にフィットしやすいように立体形状になっているものや、メモリを合わせるだけで適切な圧になるエアタイプなど様々なものがあります。
当社のお客様で、半身麻痺、坐骨部に重度の褥瘡があった方が、写真左のタイプの体圧分散性の高いクッションを導入したことで、半年で褥瘡が消えたという事例もあります。

前ズレを防ぎ、姿勢保持がしやすい立体形状タイプ。体圧分散性に優れたゲル素材。 『アウルREHA 3Dジャスト』

座った状態で空気調整バルブの目盛りを合わせるだけで最適な圧になるエアとウレタンフォームを組み合わせたクッション。 『ソロPSV』

車いすクッションは介護保険の貸与品目でレンタルも可能です。
ご相談をいただければ、その方に合うものを選定させていただきます。
この機会に『座り心地』を見直してみてはいかがでしょうか?

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