年頭にあたって

ケアサポーター・もやい 理事長 渋谷紀久雄

新しい年を迎え、新年のお慶びを申し上げます。

今年は介護報酬の改定と、総合事業(介護保険予防・日常生活支援総合事業)の市区町村への移行があります。
大変化の幕開けの年になりそうです。

12年前の戌年は、特定非営利活動法人ケアサポーター・もやいの活動開始の年でした。
今では7ヶ所の事業所で、30名を超える職員が活動するようになりました。
改めて「もやい」について説明しますと、船と船とをつなぎ合わせたり、寄り合って共同の事をする意味で、漁村地域の助け合いの風習といわれています。
地域で共に生活する者が、助け合って共に何かを行うという慣習は、NPOの目指すべき方向だと思い法人名称としています。
農山村には「手間返し」といわれる共助の慣習「ゆい」がありますが、「ゆいま~る」は別法人ですが、同じように地域密着の事業所として、力を合わせて事業を進めています。

介護報酬の改定については、訪問介護の生活援助の報酬引き下げが検討されています。
全容が分かるのは3月になりそうですが、生活援助の人員基準緩和とか、生活援助のケアプランの届け出義務化など、厳しい内容が予想されています。

総合事業については、報酬単価も介護内容も現在とは変わることになりますが、地域包括ケアシステムの推進と密接に関連しています。
どこに住んでいても、適切な医療・介護サービスを切れ目なく受けることができる体制を、地域に整備することが目的になります。
介護サービスの人員が足りない状態が続いていますが、今回の報酬改定も総合事業の移行も、人材確保にどんな影響を与えるのかサービスの質の低下につながらないのか、見守る必要があると思います。

お客様に必要とされる介護を提供し続ける、地域に無くてはならない事業所でありたいと考えています。

 

 

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