「家政士」評価認定制度について

代表取締役 渋谷洋子

当社の母体である(有)加島看護婦家政婦紹介所の所属している上部団体公益社団法人日本看護家政紹介事業協会では、「家政サービスにおける評価認定制度の創設」を目指して準備を進めています。3月に東京で試行試験が実施されました。今年度は東京以外の地域での試行試験を実施して、28年度の本格実施を目指しています。本試験の合格者には「家政士」の称号が付与されます。協会では家政士の称号の登録商標も完了しています。

当社からも試行試験の実施に際し2名の職員にトライしてもらいました。試行用のテキストを用いて、講習を受けて受験した組、講習なしで、テキストのみで勉強して受験した組とで、結果のデータをまとめているとのことです。感想としては、「家事代行」とは異なる「家政サービス」の奥深さと、多様性を改めて感じたとのことです。

介護保険制度はいずれ身体介護に特化した内容に変っていくと考えられます。27年2月に厚労省から発出された総合事業ガイドラインのQ&Aコーナーに、「市場における民間サービスにはどのようなサービスが想定されるか」という質問がありました。これに対して、サービスの類型として、スーパーマーケット等による食材配達、家政婦紹介所等を通じた家事援助サービス、コンビニ等による配食等々が想定されると明文化されております。

紹介所の提供する家政サービスは、介護・家事・子育てなど生活の場に密着したサービスとして見直されてくると思います。現在登録されている家政婦さんは、専業主婦だった家事の得意な人、親の介護経験のある人、2級ヘルパー、介護福祉士など様々です。「オールラウンドの生活支援パートナー」として一定の勉強を積み、家政士という資格を取得した家政婦さんを育成し、選ばれるサービスを目指していきたいと思います。

家庭生活を円満に続けて行くためにも、男女を問わず、家政士の資格にトライすることは意義のあることだと思います。本試験実施が決定したら、皆さんに周知しますので、積極的にチャレンジしてください。

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